言語習得を目指す中で絶対にしたほうがいい間違いとは何だと思いますか?
それは、積極的に伝えようとして起こる間違い です。
日本の教育を受けてきたわたしたちは、こういったポジティブな間違いも
まるでテストで赤点を取ったり、試験で不合格になるような規模でとらえてしまいがち。
こういう間違いを経てこそ、英語力は伸びる。
おうち英語をしている子ども達の積極性の中に
英語嫌いが多い日本人が学ぶべき「伝えたい精神」が詰まっていました。
わが家の体験談とともにお伝えしていきたいと思います。
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バイリンガル過程ならでは!?ムスコのおもしろ間違い
20以降の数字を数えられるようになったムスコ。
お勉強じみた英語育児は一切していないわが家では、数字もきっちり教えていたわけではなく
あくまで日常生活で使う範囲で口にする程度だったのですが
20以降の数字を数える際、ムスコは
日本の英語教育を受けてきたわたしは絶対にしなかったであろうおもしろい間違え方をしていたんです。
習得環境がわたしのそれとまったく違う彼ならではの間違え方でした
20まで数えたら11からやり直し!?
1~12の数字を時計で覚え、そのあと13以降の数字にも興味を持ち出し
スムーズに覚えていったムスコ。
そんなムスコが絵本のページを数えているのを横で聞いていたときのことでした。
20ページまで数え終わったというところで、聞こえてきたのが・・・
twenty-eleven, twenty-twelve...
と、20+11、20+12、のような数え方をし始めたんです!!
あーそうか、10数えるごとに必ず eleven(11), twelve(12)... と
続くと思っているんだな、と妙に納得したわたし(笑)
まだ数字自体も全部把握していないまま、感覚で読み方を習得しているからこそ
おもしろい間違え方をするんだな~と勉強させられました
オリジナルの単語を作る
ほかにも、彼はこんな単語を自分で作って、使っていました。
Three-teen
Three-ty
何のことを言っているか分かりますか?
実は、
Three-teen ⇒ 13
Three-ty ⇒ 30
のことだったんです。
特殊な11(eleven)や12(twelve)を覚えたあと、
13からは「-teen」という決まった形になっていくということを理解したムスコ。
13には3がつくから、それに -teen を付けた形が Three-teen なのだそうです。
30や40は語尾が「-ty」になるので、それも3に -ty を付けた形が Three-ty 。
自分の知ってる単語や語尾など、その言語のルールを自己流に組み合わせて、オリジナルの単語を作ってしまう。
そんな発想、日本のガチガチ文法強化英語教育を受けてきたわたしたちにあるだろうか!?
日本の英語教育を受けている人はしない間違え方
ムスコの言いまつがいはどれも、わたしは個人的にしたことのない、
というか、することもなかったであろうものだったので、驚きました!
それもそうですよね。
わたしたちは数字をはじめから単語として習うので、
英語で数えるときにもすでに頭に入っている単語を引っ張り出してくるだけ。
13の例で言えば、はじめから thirteen という単語を見て覚え、書いてスペルを覚え、一番最後に「発音してみましょう」となります。
それもだいたい「サーティーン」という正確でない読み方ですが。。。
子ども達は、thirteen も thirty もまだよくわかっていません。
もちろん読めませんし、13と30を数えたくても造語を作ってしまうくらいです。
それでも、13と30を英語で数えようとします。
今までいろいろな数字を英語で聞いてきて、
12以降の数字は -teen が付くみたいだ、30や40は -ty が付くみたいだと
なんとなくの感覚で言語のルールを理解し始めているので、
知っている知識を引っ張り出して、造語も作れるようになったというわけです。
日本の教育、特に英語科目となると
間違いは恥という風潮が根付いてしまっていますよね。
分からないからって適当に単語をくっつけてそれっぽく言ってみるなんて言語道断とでもいうくらい、誰もやりません。
けれども、言語習得にはそういう「伝えたい精神」が一番大事だと思います。
日本の英語教育を受けてきた人にとってはなかなか難しい心がけだとは思いますが
日本の文化を超越したメンタルで言語習得を目指したい! と思って英語を勉強している方がいたら、
ぜひこういう類の間違いをたくさんしてほしいと思います。
如実に表れる学習環境の違い
わたしは、幼少期でアルファベットが読めるようになり
小学校低学年でローマ字の読み書きができるようになり
小学校高学年で、英単語や文法を少しずつ習い始め、、、
コミュニケーションという意味での英語習得がかなったのはずっとずっと後。
正直、理想的な学習法はしてきませんでした
一方、子どもたちはというと、
読み書きや文法は一切行っていないけれど
単語や文章がポツポツ出て、発音に関してもはじめからネイティブに近いです。
わたしとは学習環境がまったく違うので、
彼らがいつか完全に英語を習得するまでに辿る過程というのは、
わたしのそれとは大きく違っていると思います。
要は、母国語習得と同じステップになるわけですね
今回ご紹介したムスコのおもしろ間違いと同じようなチャレンジを
わたしも子どもの頃からできていたなら、
英語を習得するのがもっともっと早かったはずだと強く思います。
でも、仕方ない。そういう間違いをしていいんだ、そういう間違いをしてこそ言葉を習得できるんだ、って知らなかったんだもの。
これからいろんなことを学んでいく子ども達には、こういうことをはじめから知っておいてほしいな
おわりに
後日談にはなりますが、
ムスコの言いまつがい、無理に教え込まなくても自然になおりました◎◎
あくまで言語習得の過程で起きる言いまつがいなので、
こちらが正しい言葉を使い続けること、
正しい英語を話す動画コンテンツやCDなどを活用すること、
こういったことに気をつけていれば、そのうち正されていくものです。
なので、こういう間違いはドンドン積極的にしていってほしい!!
わたしも英語学習を続けていくにあたり、また韓国語学習も進めていくにあたり
ムスコを見習って、「伝えたい精神」を常に持ちながら
自発的なコミュニケーションを通しての言語習得を目指したいと思います☆